小心者のための外国語マスター術 東京外大卒が教える外国語を最速で話せるようになる方法(2)
こんにちは。
前回は、小心者が外国語をマスターするのに必要なただ1つのことお伝えしました。
今回は、具体的にどうやって勉強していくかについてお伝えします。
まず大前提として、この学習法はある程度その言語の文字が読め、発音ができ、文法をある程度学習し終えた人が、次のステップとして会話を実践するときに有効なものですのでご注意くださいね。
まったく新しい言語の勉強を始めるときは、当たり前のことですが
・その言語の文字と発音を学ぶ・・・文字を見てある程度発音できるようになる
・文法を学ぶ・・・文構造を知る(主語、目的語、助詞、助動詞の順番など)
・最低限必要な単語を覚える
が必要ですね。
これらが終わった時点で、みなさんは初級または中級といわれるレベルの学習者になっているかと思います。
次に、実際その言語を使って会話できるようになりたいですよね。
一般的に私たちがやりがちなのが、教材の音声を聞き、単語を覚え、文法ポイントをメモし、何回か音読し、まじめな方であればそれをノートに書き写すなどするかと思います。そうして教材を一周し、達成感をもって、いざネイティブ(もしくは先生など非ネイティブ)と会話を実践!
・・・うーん、勉強してるのになあ・・・言葉が出てこなくて話せない。
これってなんていうんだっけ。の連続で言葉に詰まる。なかなか前に進めない。
ということになるわけです。
これって実はとてももったいないことです。
やる気もあって、一生懸命勉強しているのに、話せるようにならないというのは悔しいですよね。
何がいけないかというと、一言でいうと、圧倒的な反射神経(アウトプット)不足です。
一度読んだことがあったり、知っている単語があったとしても、
(普通の)人間、一度も口にしたことのないことをいきなり言おうとしても絶対に無理なんです。
頭ではわかっていても会話では出てこないというのは、反射神経不足なのです。
生身の人間との会話のキャッチボールに必要なこの反射神経は、相手が何かを言ったら、それを聞き取り、すぐに自分の中にストックされてある言葉を投げ返す、というトレーニングの積み重ねで強化されていきます。
反射神経(つまりアウトプット)をどう鍛えていくか?
・・・ずばり答えは、たくさんの短文の丸パクになります。
最速で会話したいということになると、一つのまとまった文章を最初から最後まで読んだり暗記するというのは少しピントがずれてきます。なぜなら人との会話の中でそれらの文を使うイメージがわきにくいからです。
一番おすすめなのは、ネイティブが一人でしゃべっている、もしくは人と会話しているシーンを目で見て、聞いて、真似して練習していくことです。
ラジオやCDなど音声だけでもいいですが、映像などで目で見ながら聞くのが圧倒的におすすめになります。
人間というのは、五感(ここでは「聞く」「口に出す」)と視覚情報を組み合わせることでより記憶を鮮明にできるからです。また映像で見ることで、具体的に使うシーンやネイティブが使うジェスチャーなどもイメージしやすくなります。
私の経験でいえば、教材など文章のみを見て暗記した短文と、Youtubeで中国人Youtuberが実際に商品を紹介しながら話した短文であれば、後者のほうが2倍ほど早く覚えることができます。
短文の丸パクを繰り返すことで、会話の反射神経を鍛えることができるということを今回お伝えしました。
次回は、丸パクのコツやおすすめコンテンツをお伝えします。
お読みいただきありがとうございました。