小心者のための外国語マスター術 東京外大卒が教える外国語を最速で話せるようになる方法(3)
こんにちは。外国語を最速で話せるようになる方法第三弾です。
前回は陥りがちな勉強法と、それを解消する方法が短文の丸パクであることをお伝えしました。
今回のブログでは、短文の丸パクといっても、なぜそれが最速で話せるようになることにつながるのか?実際どうすればできるのか?その方法とコツをお伝えします。
■短文の丸パクがなぜ最速で話せるようになることにつながるのか?
まず、外国語での会話というのは、言いたいことをその場で創作して発信する場ではなく、日々の練習の発表会だと思ってください。
ピアノの発表会でもいいです。また大事なプレゼン、コンペだと思っていただいてもかまいません。こういった大事な発表会にぶっつけ本番で臨む人はいません。
それと同じです。本番を想定して、何度も繰り返し練習をしますよね。
一般的に練習で120%出せて初めて本番で100%出せる。とよくいわれます。
練習なくして本番の成功はなし。語学も同じです。語学の場合の練習というのは、口に出して言うというのがそれにあたります。黙読ではだめなのです。
私がお伝えする短文丸パク勉強法は、常に本番(会話の場)を想定して行います。
こういう場面で言いたいな、言えそうだな、というのを頭に浮かべたうえで、ぼっち(ひとり)でも行えます。
会話というと、相手が必要だから、教室に通わなくちゃ、あるいは格安オンライン会話でとにかく話す機会を作らなきゃと思いがちですが、
練習なくして、いくら本番の場数を踏んでも意味がないのです。
短文の丸パクを声に出して練習していくと、いざそのシーンに遭遇した時、すぐにそれを使うことができます。
でも全く同じシーンなんてそうそう出会わないのでは?と思う方もいるかもしれません。
ただ、会話には、当然ながら
①自分発信パターン
②他人発信で自分がそれに返答するパターン
がありますよね。
①の場合、自分発信ですから、「そういえばこの前こんなことがあってさ・・・」や「この前これ買ったんだけど、こういうとこがすごく良くて・・・」という感じに自分の言いたいことに合わせて用意していた短文を次々と発表するチャンスになります。
そして②の場合でも、慣れてくると、まったく同じシーンでなくても、丸パクして覚えた短文の一部の単語だけ変えてアレンジすることで、練習の成果を発表できます。
このように、会話というのはその行為自体は相手がいないとできないのですが、
下準備というのは一人でもでき、その国に行く必要もありません。
ただただ自宅で、日々こつこつと準備して、いざ本番が来た時に力を出し切れるようにしておけばいいだけなのです。
小心者のみなさんは、準備しておけばなんとかなるのか、と考えるだけで少し気が楽になりませんか?(*^-^*)
それでは、次に具体的にどうすればいいか、その方法とコツとお教えします。
■短文の丸パクの方法とコツ
前回、目で見て聞いて、声に出して練習するのがおすすめとお伝えしましたが、
その理由は、使用シーンを想定しやすいからです。
私の圧倒的おすすめ教材は、Youtubeになります。
私は小心者の上に、飽き性で、忍耐力もあまりないので、よっぽど面白くない限り、ドラマや映画を最初から最後まで見ることが苦手です。
映画やドラマが好きな方は、使用シーンを想像しやすいですし、もちろんそれでもOKですが、映像作品となると洒落た言い回しや、日常生活ではあまり使用しない表現も多々あります。
一方でYoutubeでは、ネイティブが自分の生活を紹介するVlogであったり、日常であったことを話したり、購入品を紹介したりと、より日常生活で出てきそうな単語や表現がたくさんでてきますので、短文の丸パクにもってこいなのです!!
留学に行って、ネイティブと友達になり、一緒に出掛けたり、仕事をしたりすることを通して耳にしたり、自分の中に蓄積される(覚える)言葉表現が、その体験なしで得られると考えていいです。
もちろんネイティブの友達と交流することはこの上ない「体験」であり、これに勝ることはありません。
しかし言語学習の面でいうと、Youtubeを見て練習するというのは、そういった経験を自宅にいながら疑似体験でき、おまけに一言一句漏らすことなく正しく丸パクできるというメリットがあります。
ネイティブとの会話ですと、会話の節々に聞き取れない個所やなんと言ったのかわからないときもあります。知らない単語はもちろん聞き取れないですし、知っていてもスピードが速すぎて、もしくは音がつながって聞き取れないことが多いです。そうした状況でも「今なんて言ったのか教えて」と一言一句相手に聞くというのも悪いですし、不可能です。
Youtubeであれば、みなさんの好きな時間に見ることができ、聞き取れなかった箇所や知らない単語が出てきたら一時停止して巻き戻したり、再生速度を落としてじっくり聞くことも可能です。
何より、飽き性の私は、映画やドラマより短く、さくっとみられるのがありがたいです。
動画を選ぶとき下記のことに注意してください。
・自分の興味のあるトピックを配信している中国語ネイティブYoutuberをみつける
・かならず中国語字幕付きのものを選ぶ
丸パク練習法
ステップ1:動画を見て丸パクする短文を選ぶ
丸パクする短文を選ぶ際には、動画を見て、
・単語は知っていても実際の使われ方を知らなかった
・文字を見たら意味は分かるが、実際の会話で使ったことがない
・使ったことはあるが、「こういうシーンでも使えるんだ」という発見があった
という短文をノートにメモしましょう。
ステップ2:選んだ短文を練習する
選ぶ短文は、1動画につき1~10文にしましょう。(目安)
あまり欲張ると、やる気をくじきますので、すべてメモしようとせずご自身のレベルに合わせて選びましょう。
選んだ短文の意味を確認することも重要です。
短文と必要に応じて日本語訳をメモしたら、その短文を声に出してつっかえずに言えるようになるまで最低5回は読んでみます。
その後、実際の使うシーンを想像しながら、メモを見ずに言えるよう練習します。
ステップ3:動画を見ながらネイティブと同じスピードで言えるようにする
言えるようになったら、改めて動画を見ます。言い方(トーン)、スピード、発音すべてネイティブと同じように言えるように練習します。オーバーラッピングでかまいません。
こうすることで、ネイティブっぽくなると同時に、動画を見ることで視覚情報と結びつき、より記憶に定着しやすくなります。
誰かが目の前にいることを想定して、お芝居のように、演技してみてください。
ステップ4:1~2日空けて、再度メモを見て思い出しながら口に出す作業を繰り返す
人間というのは必ず忘れる生き物です。毎日コツコツというのは言葉でいうのは簡単ですが、毎日決まった時間に同じことをできる人はそうそういません。
だいたい1~2日空けて(無理なら3日など)思い出したときに1分でもいいので
メモを見て再度口に出すという作業を続けてみてください。
1~2日空けての復習 × 3~4セットを行うと、自分の中に蓄積されてきます。
何セット行うかは人ぞれぞれですが、多く行えば行うほど本番ですぐに反応できる反射神経は強化されますので頑張りましょう。
ステップ5:違う単語を入れてみるなどアレンジを自分で考える
使うシーンを想像しながら、1つの短文を覚えると、その中に出てくる動詞や名詞を入れ替えることで別のシーンでも使えるのではないかということがわかってきます。
自分の知っている単語に入れ替えて、使えるシーンを想像しながら口にだしてみましょう。
以上が方法とコツでした。
次回以降は実際の動画で私がどのように勉強しているか具体的な単語・表現とともにお伝えします。
お読みいただきありがとうございました。
小心者のための外国語マスター術 東京外大卒が教える外国語を最速で話せるようになる方法(2)
こんにちは。
前回は、小心者が外国語をマスターするのに必要なただ1つのことお伝えしました。
今回は、具体的にどうやって勉強していくかについてお伝えします。
まず大前提として、この学習法はある程度その言語の文字が読め、発音ができ、文法をある程度学習し終えた人が、次のステップとして会話を実践するときに有効なものですのでご注意くださいね。
まったく新しい言語の勉強を始めるときは、当たり前のことですが
・その言語の文字と発音を学ぶ・・・文字を見てある程度発音できるようになる
・文法を学ぶ・・・文構造を知る(主語、目的語、助詞、助動詞の順番など)
・最低限必要な単語を覚える
が必要ですね。
これらが終わった時点で、みなさんは初級または中級といわれるレベルの学習者になっているかと思います。
次に、実際その言語を使って会話できるようになりたいですよね。
一般的に私たちがやりがちなのが、教材の音声を聞き、単語を覚え、文法ポイントをメモし、何回か音読し、まじめな方であればそれをノートに書き写すなどするかと思います。そうして教材を一周し、達成感をもって、いざネイティブ(もしくは先生など非ネイティブ)と会話を実践!
・・・うーん、勉強してるのになあ・・・言葉が出てこなくて話せない。
これってなんていうんだっけ。の連続で言葉に詰まる。なかなか前に進めない。
ということになるわけです。
これって実はとてももったいないことです。
やる気もあって、一生懸命勉強しているのに、話せるようにならないというのは悔しいですよね。
何がいけないかというと、一言でいうと、圧倒的な反射神経(アウトプット)不足です。
一度読んだことがあったり、知っている単語があったとしても、
(普通の)人間、一度も口にしたことのないことをいきなり言おうとしても絶対に無理なんです。
頭ではわかっていても会話では出てこないというのは、反射神経不足なのです。
生身の人間との会話のキャッチボールに必要なこの反射神経は、相手が何かを言ったら、それを聞き取り、すぐに自分の中にストックされてある言葉を投げ返す、というトレーニングの積み重ねで強化されていきます。
反射神経(つまりアウトプット)をどう鍛えていくか?
・・・ずばり答えは、たくさんの短文の丸パクになります。
最速で会話したいということになると、一つのまとまった文章を最初から最後まで読んだり暗記するというのは少しピントがずれてきます。なぜなら人との会話の中でそれらの文を使うイメージがわきにくいからです。
一番おすすめなのは、ネイティブが一人でしゃべっている、もしくは人と会話しているシーンを目で見て、聞いて、真似して練習していくことです。
ラジオやCDなど音声だけでもいいですが、映像などで目で見ながら聞くのが圧倒的におすすめになります。
人間というのは、五感(ここでは「聞く」「口に出す」)と視覚情報を組み合わせることでより記憶を鮮明にできるからです。また映像で見ることで、具体的に使うシーンやネイティブが使うジェスチャーなどもイメージしやすくなります。
私の経験でいえば、教材など文章のみを見て暗記した短文と、Youtubeで中国人Youtuberが実際に商品を紹介しながら話した短文であれば、後者のほうが2倍ほど早く覚えることができます。
短文の丸パクを繰り返すことで、会話の反射神経を鍛えることができるということを今回お伝えしました。
次回は、丸パクのコツやおすすめコンテンツをお伝えします。
お読みいただきありがとうございました。
小心者のための外国語マスター術 東京外大卒が教える外国語を最速で話せるようになる方法(1)
はじめまして。本題に入る前に初回は、少し自己紹介をします。
私は東京外国語大学中国語専攻を卒業した、外国語好きの ”りか”と申します。母国語の日本語(純ジャパ)のほかに、中国語、英語、韓国語が少し話せます。
ただ話せるといっても自分の中ではペラペラというレベルではないので、日々勉強中です。
そんな外国語勉強を続けてきた私が、これまでの学習の中で気づいたこと、感じたことを語っていきたいと思います。
”外国語を話せるようになりたい。”
誰もが一度は思ったことがあることではないでしょうか。
しかし一生懸命勉強をしても、実際の会話となると、全然言葉が出てこない・・・という経験ありますよね。
外国語学習者にとって、「どうやったら話せるようになるの?」というのは永遠の疑問。
外国語がうまくなる人の特徴として、どんどん言葉に出し、間違えを恐れずネイティブに話しかける人は上達が早いと言われます。
・・・でも正直そんなこと、もう聞き飽きた。
間違いを恐れずどんどん話しかける。そんな人間ばかりじゃないんです。小心者だっています。もし間違えて恥をかいたら、寝る前に思い出して、落ち込んで、もう話したくないと思いますよね。私はまさにそうでした。今もそうです。笑
では、小心者はどうすれば話せるようになるのか?
自分が話そうとしても話せなかった時のことを今一度思い返してみてください。
・・・その場で文を作ろうとしていませんか?
外国語を話すとき、なんとか知っている単語同士を組み合わせて、文を作ろうとする。
そうすると、この名詞と動詞ってこういう風に組み合わせて使っていいんだっけ、とか考え始めて、結果、あれ・・・出てこない。(沈黙10秒・・・)ということになりませんか。
外国語を最速で話せるようになるのに必要なのは、ただ一つ。
人の真似です。丸パクです。
パクリというと、良いイメージがありませんが、要は人の言っていたことをそのまま覚えて真似してそのまま使えばいいのです。
考えてみたら当たり前ですよね。ネイティブが実際に使っている言葉を丸々真似することこそが近道にして唯一の方法です。そうすれば間違えて恥をかきません。それどころかネイティブっぽいと褒められます。
なぜあなたが間違えるのかというと、使ったことのない言葉を、その場で即興で作っているからです。
日本語で考えてみてください。
人生で一度も使ったことのない言葉を、会話の中で使えますか?
その場で使おうとしても、今日初めて聞いた単語を使って文を作る、なんてことはできないはずです。母国語ですら無理なことを外国人が、外国語でできるはずがありません。
外国語の場合、あなたが言葉を作る必要はないんです。母語話者が何万、何千、何億回と使い倒している言葉・表現があります。それをお借りして使う。あなたが作ろうとすること自体が間違いなのです。
例えばよくある英作文の問題。英作文といっても、あなたが創作する必要はありません。ネイティブが使っている言葉・表現を1つのピースとして、パズルのように組み合わせればいいだけです。
外国語を話すために必要なのは「創作」ではなく
あくまでネイティブの「真似」の連続であるというマインドにチェンジしましょう。
小さい子供が周りの大人たちの言っていることを真似しながら言語を学習していくように。何事も人の真似から始めるのが基本なのです。
どういう意識をもって学ぶのか、は非常に大事ですよね。
そして、私のように間違えるのが怖い!絶対に間違えたくない!という人は、ネイティブが言ったフレーズを自宅で練習し、そのまま丸パクするようにしましょう。
具体的な丸パク勉強法についてはまた次回のブログでお伝えしようと思います。
お読みいただきありがとうございました。